Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

キャンベル・アーリーの早期落葉に関する研究 (第2報)土壤管理の効果について(1)

本多 昇 岡山大学
岡崎 光良 岡山大学
高橋 健二 岡山大学
寒川 紳也 岡山大学
発行日
1965
抄録
1.水田地帯で約70cm盛り土して1.8×18.0mに列植され一文字仕立て(双腕コルドン)に整枝されているCampbell Early種葡萄園で,7月初めから8月末まで乾燥処理または定期的に灌水を行なった区および清耕(無灌水)の3区を設けて,早期落葉発現の様相を比較した.2.各区において7月下旬から8月末までに,顕著な早期落葉の波相を示した.3.乾燥区の土壌水分(-20cm)は最低11.6%(対容水量:33.1%)となったが割合に変化が少なく,また清耕区のそれは最低13.6%(対容水量:38.8%)ではあるが変化が著しかった.ところが予期に反して乾燥区の方がむしろ落葉が少なかった.4.清耕区において土壌水分含量が急減して,最低値に達する頃落葉の波が現われた.また降雨によって土壌水分が急増することが落葉を誘発することは,清耕区および乾燥区の両区で認められた.5.灌水は早期落葉を減少せしめるが,灌水(異常)区の場合一時的に下層土の過湿を招いて,かえって落葉を促進せしめたのではないかと推定される。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029