どの音楽作品にも、その背景には当該の地域の自然や文化が存在する。学校教育において、音楽の生成や表現を考え作品を総合的に理解するために、その歌が歌われた地域の気候や風土、生活習慣等の理解が必要である。それによってはじめて、その地域の人々の気持ちに近づくことができるのであり、そのような気持ちで歌を歌ったり聞いたりすることができる。そのためには教科間の連携が必要と考える。そこで本稿ではドイツの春を取り上げ、気候位置づけと古典派、ロマン派の歌曲に見られる春の表現について検討した。ドイツの5月には、太陽高度や日射量が急に増加し、冬から夏への昇温の最終段階近くに対応する。そのような春、5月をテーマとした歌曲では春に関する様々な音楽表現がみられる。その結果から、音楽表現と気候の関係を視点として音楽科と理科との連携について述べた。
春 (spring season)
気候と音楽 (climate and music)
歌曲表現 (musical expression of German songs)
気候系の季節特性 (seasonal variation of climate system)
教科をこえた学習 (joint activity of music and meteorology)