加藤 匡宏
岡山大学医学部中央検査部
蓮岡 英明
勝山病院外科
越智 浩二
岡山大学医学部中央検査部
Chowdhury Riaz
岡山大学医学部臨床検査医学教室
松村 直樹
岡山大学医学部中央検査部
山本 良一
岡山大学医学部第二内科
田中 淳太郎
岡山大学医学部中央検査部
原田 英雄
岡山大学医学部臨床検査医学教室
穐山 恒雄
岡山大学医学部附属病院三朝分院
横田 聡
岡山大学医学部附属病院三朝分院
谷崎 勝朗
岡山大学医学部附属病院三朝分院
大腸内視鏡検査の前処置を栄養面から評価する目的で前処置前後にrapid turnover proteinである血中レチノール結合蛋白の変動を検討した。前日に普通食を用い,当日ニフレックを使用した10例,検査1日前に低残渣食を用いた27例,通常の前処置では良好な腸管洗浄が得られないために検査前2日間低残渣食を用いた27例の3群について,前処置開始前と検査終了後に血中レチノール結合蛋白の変動をみたところ,検査前2日間低残渣食服用群で有意の低下を認めた。前日普通食群では検査前後で変化を認めず,1日低残渣食服用群では低下傾向を認めたが,有意差は認めなかった。これまで前処置の成否は腸管洗浄度の面で評価されてきたが,血中レチノール結合蛋白を目標として用いることにより栄養面から評価することができることが考えられた。
レチノール結合蛋白 (retinol binding protein)
大腸内視鏡 (colonoscopy)
前処置 (preparation)
栄養評価 (nutritional assessment)