吸虫Spelotrema capellaeの飼い猫への感染源を調べるために,広島県福山市を中心とした瀬戸内沿岸の河口域に生息するカニにおけるメタセルカリアの感染状況を調査した。調査地のうち広島児内の4ヵ所と岡山県内の1ヵ所のケフサイソガニHemigrapsus PenicillatusからS. capellaeのメタセルカリアが検出された。特に,過去に症例報告のあった猫の行動圏内にある福山市の2ヵ所のケフサイソガニからは高率に検出された。したがってこれらの地方においては飼い猫へのS. capellaeの感染源は河口産のケフサイソガニであることが強く示唆された。