Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

豪雨の出現頻度に注目した梅雨降水の気候学的特徴に関する探究的授業の開発(日降水量データを用いた附属中学校での実践)

加藤 内藏進 岡山大学大学院教育学研究科 自然教育学系理科教育講座 Kaken ID researchmap
東 伸彦 岡山大学附属中学校( 理科)。現在,倉敷市立連島中学校
発行日
2013-03-08
抄録
 梅雨は,アジアモンスーンの影響を顕著に受けた現象の一つである。本研究では,豪雨の起こり方に注目した日降水量データの分析活動や気象衛星画像の観察など通して梅雨について学ぶ学習プランを開発した。これは中学校理科での「日本の四季の天気」に関する探究的要素も含めた授業提案であるが,高等学校の『地学基礎』,『地学』,『地理』における活用も視野に置いた。研究科教員による附属学校園への相互乗り入れ授業の一環として,岡山大学附属中学校1年生を対象に授業実践を行い,結果について検討した。西日本では,東日本と違い,『大雨日』が頻繁に出現することを反映して,気候学的に総降水量が大変多くなる。授業では,そのような特徴の一端を九州の長崎と関東の東京の6〜7月における1971〜1998 年の日降水量の表から読み解く作業・考察を,中心的活動の一つに据えた。
キーワード
『日本の天気』の授業
気象教育
豪雨をもたらす梅雨前線
東アジア気候系
探究的授業
備考
原著
ISSN
2186-1323
NAID
JaLCDOI