Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

主体的・自律的な学びを萌芽させる「授業と授業をつなぐ家庭学習」の探究

田中 純子 岡山市立芳泉中学校
三沢 良 岡山大学学術研究院教育学域 Kaken ID researchmap
発行日
2025-03-28
抄録
 生徒が自ら学習を進めていく力を身に付けるには,授業内だけでなく,家庭など授業外の場での学習経験を積む必要がある。つまり,学習は授業内だけで完結するのではなく,広範な活動を通して成立する。本研究では,公立中学校の第2学年を対象に授業と家庭学習を連携させる実践を行い,生徒の「主体的・自律的な学び」を萌芽させることを目指した。教師が学習方略や目標設定の重要性を伝え,メタ認知を促すことで,生徒は自己調整学習のサイクルを意識し,自分なりの学習方略を探求するようになった。また,家庭学習で授業につながる課題に取り組むことで,授業への主体的な参加と,授業外で自律的に学ぶ意欲が促されることも示唆された。
キーワード
授業と家庭学習の連携 (coordination between classroom and home learning)
自己調整学習 (self-regulated learning)
宿題 (homework)
授業改善 (lesson improvement)
備考
実践報告
ISSN
2186-1323
JaLCDOI