本稿では,「多様化する結婚」という日本の現状を踏まえ,結婚に関連する学習内容が,高等学校家庭科においてどのように扱われているかを分析することを目的とし,平成30年版の『高等学校学習指導要領』に基づいて構成された「家庭基礎」の教科書10冊を用いて結婚に関連する学習内容を分析した。分析の結果,教科書には,『指導要領』に基づいて結婚等に関連する法制度の記述がみられること,結婚をめぐる現状や変化を反映した学習内容が取り扱われていることを確認した。また,夫婦の氏,同性婚を取り上げ,具体的な学習活動について分析した結果,教科書によっては,知識や現状を提示する学習だけでなく,学習者である高校生が自ら考えること,選択すること,さらに他人の選択についても客観的に考えられるように問いかけている教科書もみられた。結婚に関連する法律,語句の掲載の有無,学習活動において,教科書によって取扱いの差があることが明らかになった。
高等学校家庭科 (High School Home Economics)
教科書 (Textbooks)
結婚 (Marriage)
多様化する結婚
Course of Study