Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Institute for Promation of Education and Campus Life, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Institute for Promation of Education and Campus Life, Okayama University
  
<Formerly known as>
Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (Vol.1-Vol.15)

現行いじめアンケートの妥当性と課題 ―教師の「いじめの深刻さ認識」を指標として―

宮川 世名 岡山大学大学院教育学研究科大学院生
青木 多寿子 岡山大学学術研究院教育学域 Kaken ID researchmap
発行日
2024-03-29
抄録
 いじめ早期発見を目的としたアンケートが全国で実施されているが,いじめの認知件数は減少していない。そこで,全国14都道府県のいじめアンケートを集計し,内容を分析した。加えて,このいじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為に着目し,いじめ行為に対する,教師の「いじめに対する深刻さの認識」を調査した。その際,宮川・青木(2023)が示した「いじめの深刻度」に関する知見を用いた。分析の結果,教師は「やり返せる行為」よりも,「やり返せない行為」をより深刻と捉えていることがわかった。つまり,教師は「深刻と捉えられるべきいじめ行為」を深刻だと捉えており,現行いじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為は妥当であると考えた。このことは,現行いじめアンケートでは早期発見が難しいことを示唆している。よって,早期発見と言うよりは,未然防止につながる新しいアンケートの開発の必要性について考察した。
キーワード
いじめアンケート (questionnaire to detect bullying early)
いじめ未然防止 (preventing bullying in advance)
いじめに該当する行為 (what are the ser ious actions of bullying)
教師の認識 (recognition of bullying by teachers)
備考
研究論文
ISSN
2186-1323
JaLCDOI