本研究の目的は,児童を対象とした強み介入の予備的検討のために実践した強みへの気付きを促す授業の効果について検討することである。対象者は小学6年生95名(男子50名,女子40名,不明5名)であった。本研究によって以下の3点が明らかになった。まず,生活充実感と被信頼感・受容感の事後の得点が有意に向上した。次に,自己の強みへの注目の変化量と被信頼感・受容感の変化量で有意な正の偏相関が確認された。さらに,強みへの注目が向上した児童と向上しなかった児童の学習の感想を計量テキスト分析で検証した。その結果,群ごとに有意な記述の偏りは確認されなかった。全体として,児童の多くはポジティブな感情に関する主観的経験について記述していた。最後に,課題として介入で実施する授業と研究デザインを取り上げ,今後の展望について議論した。
促進的援助 (facilitative assistance)
強み介入 (strengths intervention)
学級活動(2) (classroom activities (2))
児童 (children)
計量テキスト分析 (quantitative text analysis)