Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

人間関係形成構築に向けた「総合的な学習の時間」の実践研究 ―改訂学習指導要領における協働的学びからの検討―

作田 澄泰 早稲田大学総合研究機構 教師教育研究所
中山 芳一 岡山大学全学教育・学生支援機構 キャリア開発センタ- Kaken ID publons
発行日
2022-03-30
抄録
改訂学習指導要領(平成29年)を経て,これまでの総合的な学習の時間とは異なり,より一層,「自己の生き方」「人間関係形成」及び,「探究的な見方・考え方」について重視された内容となっている。本稿では,筆者(作田)の初等教育実践事例をもとにし,総合的な学習の時間の目指す意義を探ると共に,総合的・横断的な視点から検討し,持続可能な未来社会にわたり,必要となる資質能力について明らかとした。また,人間関係形成の構築に向け,これからの総合的な学習の時間の果たす役割について理論及び,実践的考察を行い,今後に必要な総合的な学習の時間における課題と展望について示唆した。なお,ESDに掲げる今日的教育課題から,総合的な学習の時間における意義と効果及び,役割について多面的な側面から考察し,「真正な学び」に向けた自己の生き方を考えることのできる,「真の生きる力」に関する教育原理について明らかとした。
キーワード
協働的学び(Collaborative learning)
課題発見と課題解決(Problem finding and problem solving)
人間関係形成(Relationship formation)
真正な学び(Authentic learning)
ISSN
2186-1323
JaLCDOI