20世紀末、人権理念の尊重や人間存在の多様性を出発点として平等な両性関係の構築や男女共同参画社会の実現を達成するべく、様々な法制度が整備されていった。だが、日本および中国において、ジェンダーにおける平等の理念が広がっているにもかかわらず、いまだ現在の学校教育にはカリキュラムにおけるジェンダーの不平等が温存されている可能性がある。本研究は、日中の小中学校のカリキュラムにおけるジェンダーフリーに関わる教育内容を考察対象とする。各国の小中段階における学校教育のカリキュラムとして日本の学習指導要領、中国の課程標準を取り上げ、ジェンダーフリーの視点から分析を加える。そして、日本と中国の小中段階のカリキュラムにおけるジェンダーフリー教育の異同点を明らかにする。
ジェンダーフリー教育 (Gender-free education)
日中比較(Japan-China comparison)
カリキュラム(Curriculum)
学習指導要領(Curriculum Guideline)
課程標準(Curriculum Standard)