Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

歌唱時における表情と発声に関する研究

片上 聡美 岡山市立岡南小学校
虫明 眞砂子 岡山大学大学院教育学研究科 Kaken ID researchmap
発行日
2020-03-20
抄録
音楽授業等で児童・生徒が歌唱する時の表情は,発声にどのように影響するのだろうか。この疑問を明らかにするために,筆者等は,小学生から大学生を対象に,無表情・怒り・悲しみ・笑顔の表情を取り入れて歌う歌唱実験および歌唱者へのアンケート調査を実施し,表情の変化がもたらす効果について検討した。その結果,よりよい歌唱時の表情の効果では,笑顔の表情が歌いやすく,発声面で良い効果をもたらしていることが明らかとなった。また,笑顔の表情の中でも[たて]の笑顔が響きや高音の発声に良好であること,[よこ]の笑顔は,歌いやすいが力みやすいこと,笑顔の表情では,口の開け方を意識していることが示された。アンケート調査からは,年代が大きくなるほど,表情によって声が変化すると認識していることがわかった。一方,小学生では,表情や声の変化を感じづらいため,教師側が基礎の発声の理解へ導き,歌唱者が表情で声が変わったと感じられる指導が必要である。
キーワード
歌唱 (singing)
表情 (facial expression)
発声 (vocalization)
笑顔 (smiling face)
ISSN
2186-1323
JaLCDOI