岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

国学における教化論の性格(3) 復古主義的教育理念の成立

山中 芳和 岡山大学 Kaken ID researchmap
発行日
1986
抄録
本稿は、まず[Ⅰ]において主として鈴木雅之と岩倉具視を手がかりにして、王政復古前における天皇統治の原理がどのように把握されていたかを明らかにする。次に[Ⅱ]において王政復古直後に形づくられようとした天皇像の基本的性格を矢野玄道と大久保利通の見解によって考察する。[Ⅲ]においては、[Ⅰ][Ⅱ]をうけて、明治維新政府の最初の教育制度構想である学舎制の特質を、矢野玄道の国学思想と学校構想とに焦点をあてて考察し、明治初頭の復古性を教育理念の側面から明らかにしたい。これらの作業は、教育勅語によって確定される民衆の臣民化政策の性格を、その道程の発端の時点において明らかにすることになるとおもうのである。
キーワード
国学
教化論
鈴木雅之
岩倉具視
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI