本研究では,チームワークの行動的側面であるチームプロセスに着目し,Marks et al. (2001)の理論的枠組みに基づいて,時間経過に応じて遷移するチームの活動フェイズを考慮した測定尺度の試案を作成した。尺度は3つの活動フェイズごとに,移行プロセス,実行プロセス,対人関係調整プロセスの項目を構成した。チームスポーツ競技者である大学生を対象にWeb調査を行い,224 名から有効回答が得られた。探索的因子分析によって各プロセスの行動要素として解釈可能な因子を抽出し,内的整合性の観点から高い信頼性を確認できた。また確認的因子分析により,包括的なチームプロセスを高次因子とするモデルを検証した。さらに,チームリフレクションおよびチームへのコミットメントとの関連から,尺度の妥当性を検討した。得られた結果を基に,尺度の精緻化と今後の実証的検討課題を考察した。