中学校2年生の1 学級を対象とし,生徒にとって担任教師が望む「要請」がどのようなものであると映っているのか,そしてそこに介在する学級適応感の影響を明らかにすることを目的とし,KH coderを用いて,生徒の自由記述を基に検討を行った。学級全体としては,生徒に認識されている要請の数は限られており,多くは教師役割に付随するものとなっていたが,当該担任教師に特有の要請もいくつか見出された。さらに学級適応感のレベル別に検討を行った結果,低群は教師の要請についての具体的な認識に欠け「わからない」との回答が顕著であったが,高群においては学習をメインとした多様な要請を認知している様子が示され,学級適応感のレベルが生徒の要請認知の様相と関連している様子が示された。