ドイツにおける学習障害児のための新旧の学校種に焦点を当て,新旧教科書などに基づき,
物理教育の変遷を明らかにした。かつての学習障害児学校,今日の学習障害特別支援学校の
教科・分野の枠組みに対応して,25年程度の隔たりを有している旧教科書は,教科理化(物
理/化学)の第1分冊である物理教科書であり,新教科書は教科事象科の分冊の1つ,物理
分野を含むいわば科学(理科)教科書といえる。章立てなどから,気象,飛行がなくなった
こと,始まりが力でなく熱,終わりが電気でなく力に変わったこと,索引からは,7割程度
が消え,6割程度が更新されていること,しかし,物理内における6分野区分間の多少の順
は,新旧でほぼ同じであること,6分野以外は,無視できない割合を占め,技術関係が新旧
ともに大きな位置を占めていること,さらに,事例などからも,変化の一端を,明らかにした。