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ID 315
Eprint ID
315
FullText URL
Title Alternative
Biochemical Studies on Carotenoids : (I) Carotenoids in Green Leaves of Spinach and Carrot
Author
Takagi, Shigeaki
Shiroishi, Masahide
Abstract
ホウレン草緑葉,人参葉及び人参根からFolch法によってカロチノイドを調製し,精製を行なった. なかでもホウレン草中のカロチノイドについてはクロロフイルよりも極性の大きい3種の(S-I,S-II,S-III)カロチノイドを単離し,カロチノイド部分の同定を行なった結果,S-IはLutein,S-IIはAuroxaanthin,S-IIIはCrocetinであった. S-IIとS-IIIは糖陽性であり,その構成糖を分析の結果ガラクトースであることが確認された. 従来,緑葉中の主要カロチノイドとしてβ-Carotene,Lutein,Violaxanthin,Neoxanthinが挙げられているが,本報告の緒果からはβ-Carotene,Lutein,Auroxanthin,Crocetinが明らかとなっており,この点は緑葉の機能とカロチノイドの生理活性などを論じる場合重要な事項となるので,さらに検討を進めて行きたい. 人参葉と根のカロチノイドを比較すると,炭化水素系の非極性カロチノイド量が根に圧倒的に多く,極性の大きいそれは約20%に過ぎない. とくにS-III(Crocetin)に相当するものの含量比が小さい. いっぽう葉では前者が少なく,極性カロチノイドは約60%に達する. この葉におけるカロチノイド含有比率の傾向はホウレン草葉についても認められ,極性カロイドが根よりも光合成機能を有する緑葉に多い事実は,これらカロチノイドの生理活性の示唆するものである。
Published Date
1972
Publication Title
岡山大学農学部学術報告
Publication Title Alternative
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
Volume
volume40
Issue
issue1
Publisher
岡山大学農学部
Publisher Alternative
Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
75
End Page
88
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
srfa