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JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10946 |
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FullText URL | 132_0091_0102.pdf |
Author | Onoue, Masanobu| |
Abstract | 本稿では、ビュイッソンの公教育思想を検討する基礎的作業の一環として、1886年および1889年の二つの論考を素材に、彼が1880年代教育改革をどのようにとらえ、また一般に説明しようとしていたかという点を検討した。その結果、(1)1880年代教育改革をフランス革命の理念の実現ととらえたこと、(2)とくに教育の世俗化の進展を重視し強く説明していたこと、(3)改革の実質的推進主体を教員とし、80年代教育改革は教員の資質向上のための条件整備を行うとともに、「教育的使命」を抱かせようとするものであった点を強調して説明していたことなどの特徴をあきらかにした。 |
Keywords | ビュイッソン 第三共和制 ジュール・フェリー改革 ゴブレ法 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 91 |
End Page | 102 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311324 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10945 |
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FullText URL | 132_0039_0048.pdf |
Author | Okada, Kazuya| |
Abstract | 本論文は、Sara Fanelliの絵本作品First Flightの英語教材としての可能性を示すことを目的としている。小学校での英語クラス、あるいは、広く児童英語の活動をする際に、First Flightが有益な教材となりうることを具体的に提案する。英語絵本は、これまで身近なものとして受け入れられてはきたが、絵本作品の中で使われている英語表現について、実質的なレベルで本格的に議論されることは少なかった。本論文は、そうした従来の英語教育の状況を踏まえ、英語絵本の教材としての可能性を探る一考察である。 |
Keywords | 英語教材 児童英語 絵本 言語習得 総合的教育 翻訳と英語教育 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 39 |
End Page | 48 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311211 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10944 |
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FullText URL | 132_0069_0076.pdf |
Author | Yokomatsu, Tomoyoshi| 安達 保雄| 伊勢 慎| 永原 慎太郎| 稲益 かおり| |
Abstract | 本稿では、異年齢の乳幼児たちを対象にする保育に関する体系的研究を行うための第一歩として、用語使用に関する提案と、先行研究論文・先行実践報告においてその種の保育を対象にしている理由についての分析と、その体系的研究の今日的意義に関する考察及び研究展望を行っている。用語については、積極的に実践を進めるという意味が込められた「異年齢保育」あるいは「異年齢児保育」を用いることを提案する。異年齢保育への関心の高まりは、現場の必要性とか、社会の条件整備とか、異年齢保育そのものへの洞察の深まりとか、保育研究の転換への指向性とかを背景に生じている。その体系的研究は、保育実践・保育研究に豊かな転換をもたらす上で重要であると考える。これから、方法論研究とそれを踏まえた実践研究と歴史研究とを本格的に推進する必要がある。 |
Keywords | 異年齢保育 異年齢児保育 縦割り保育 混合保育 体系的研究 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 69 |
End Page | 76 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311318 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10943 |
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FullText URL | 132_0063_0067.pdf |
Author | Sanada, Satoshi| Nakayama, Toshimi| Morikami, Tomoko| Kado, Yoko| Yanagihara, Masafumi| Ogino, Tatsuya| |
Abstract | Victoria版Stroop Testにおける課題達成所要時間の年齢による変化について検討し、併せて各年齢群別標準値を得ることを目的とした。5歳1ヶ月から49歳0ヶ月の健常児・者193名を対象に、黒色で印刷された文字の色を読む(Word Reading:WR)課題、丸型カラーバッチの色名を言う(Color Naming:CN)課題、文字と印刷された色が異なる(Incongruent Color Naming:ICN)課題を行い、ICN課題達成所要時間に対するCN課題達成所要時間の差(以下ICN-CN)と比(以下ICN/CN)について年齢を説明変数とする単回帰分析を行った。その結果、全てにおいて年齢による有意な変化が見られ、成績が最良となる年齢は、WR課題において29.7歳、CN課題において29.0歳、ICN課題において30.2歳、ICN-CNにおいて31.0歳、ICN/CNにおいて34.5歳であることが明らかになった。また、各課題達成所要時間の差異についての一要因の分散分析を行った結果、有意差(F(2,576)=179.312,p<.001)が認められた。多重比較(Turkey HSD)の結果、各課題間に有意差(WR課題とCN課題:p<.01、WR課題とICN課題:p<.001、CN課題とICN課題:p<.001)が認められ、WR課題、CN課題、ICN課題の順に有意な遅延を示した。 |
Keywords | Stroop Test 発達的変化 健常児 標準値 干渉効果 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 63 |
End Page | 67 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311312 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10942 |
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FullText URL | 132_0057_0062.pdf |
Author | Sanada, Satoshi| Takahashi, Hidemi| Kado, Yoko| Nakayama, Toshimi| Yanagihara, Masafumi| Ogino, Tatsuya| |
Abstract | 本研究では、コナーズ幼児用持続的注意集中力検査(Conners' Kiddie Continuous Performance Test;K-CPT)における各評価指標の発達的および加齢変化を検討し、各年齢別標準値を得ることを目的とし、3~87歳までの健常児・者の71名(男性35名、女性36名)を対象に検査を行った。単回帰分析の結果、見逃し(Omissions error;OE)、お手つき(Commissions error;CE)、反応時間(Hit Reaction Time;HR)、反応時間のばらつき(Hit Reaction Time Standard Error;HRSE)、注意深さ(Detectability;d')の各評価指標において年齢による変化を認め、また成績の最良点はいずれも40歳代に示された。K-CPTは従来のCPTより短時間で施行でき、注意欠陥/多動性障害や広汎性発達障害などを伴う幼児への臨床応用にも適していると思われる。 |
Keywords | Continuous Performance Test 発達的変化 健常者・児 標準値 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 57 |
End Page | 62 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311307 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10941 |
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FullText URL | 132_0049_0056.pdf |
Author | Otake, Yoshihisa| 西 幸代| 三好 美津子| |
Abstract | 小論では、アメリカ合衆国労働省が主導して進める「就労のカスタム化」の本質について、それがどのように重度障害者の一般就労を促進することにつながるのか、という視点から検討した。まず、重度障害求職者と雇用主のニーズを満たすことがカスタム化であること。カスタム化を実現させるためにはとりわけ「探索と発見」「ポジションの創造」「交渉」を実施していくことが大切であることを述べた。次に、重度障害者の就労のカスタム化が、ジョブコーチ付き就労のベストプラクティスの本質部分を取り出しており、それによってベストプラクティス形骸化に一定の歯止めをかける可能性がある、ということを指摘した。最後に、2001年から始められた就労のカスタム化モデル事業の評価研究結果を引用しながら、「ポジションの創造」「交渉」といったカスタム化の核になるサービスがほとんど提供されていないという現状を紹介した。 |
Keywords | 就労のカスタム化 重度障害者 アメリカ合衆国 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 49 |
End Page | 56 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311203 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10940 |
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FullText URL | 132_0077_0089.pdf |
Author | Ido, Kazuhide| 門松 良子| |
Abstract | シャボン玉遊びは、幼児が興味をもって取り組む遊びであるため、毎年ほとんどの園で行われている。しかし、幼児がもっている旺盛な知的好奇心を発揮させ、幼児の知的発達を促すような遊びになっているかは疑問である。そこで本研究では、M児の2年間(2年保育4歳児、5歳児の時)のシャボン玉遊びの指導を通して、幼児が何を学んでいくのかについて検討した。その結果、幼児はシャボン玉遊びの中で、科学的知識や道具の操作、仲間との共有など、多くのことを学んでいることを明らかにした。 |
Keywords | シャボン玉遊び 知的好奇心 人間関係 遊びの自由 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 77 |
End Page | 89 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311213 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10939 |
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FullText URL | 132_0021_0027.pdf |
Author | Kakihara, seiji| 玄 紅嬌| |
Abstract | 本稿では、中国と日本の高校段階に絞り、学習指導要領と教科書を手がかりに高分子化合物の扱われ方を比較検討した。どのような高分子化合物が取り上げられ、その学習時期、内容、実験、環境問題との関係がどのように扱われているかを明らかにした。 |
Keywords | 中日比較 化学教科書 高分子化合物 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 21 |
End Page | 27 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311302 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10938 |
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FullText URL | 132_0029_0037.pdf |
Author | Ohashi, Kazumasa| 栢木 紀哉| |
Abstract | Recently, the factory automation controlled by computer has greater impact on manufacturing development. The factory model pursuing both efficiency and flexibility of manufacturing is proposed in this paper. Automated Guided Vehicle has an important role for technological improvement of factory model. It can transport many parts to each station consisting of NC machines. In order to learn the operating management of the proposed factory automation, a new teaching material is needed for school education. Consequently, a prototype of factory model with AGV routing layout is constructed in this paper. In this model, AGV controlled by some sensors is assembled with LEGO Mindstorms. Finally, an example is given to show the practical use of the proposed factory model for the manufacturing education. |
Keywords | Factory Model AGV(Automated Guided Vehicle) LEGO Mindstorms Manufacturing Education |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 29 |
End Page | 37 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311326 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10937 |
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FullText URL | 132_0013_0019.pdf |
Author | Kakihara, seiji| 玄 紅嬌| |
Abstract | 本稿では、高校段階に絞って、学習指導要領と教科書を分析対象とし、環境問題の扱われ方を中国と日本の比較を通して明らかにした。化学教科書全体の中の「環境」に関する内容と「環境」についての記述について検討した。学習指導要領ではどのような目標が定められているのか、環境に関してどのように記述し、扱ってきたかについて、両国の教科書を手がかりに明らかにした。 |
Keywords | 中日比較 化学教科書 環境教育 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 13 |
End Page | 19 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311293 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10936 |
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FullText URL | 132_0001_0011.pdf |
Author | Tanaka, Kenji| |
Abstract | オーストリアの初等教育段階における科学教育の現状を、西隣のドイツ・バイエルン邦との比較の視座に立ち、いわば学校教育法、学習指導要領、教科書目録などから、明らかにした。オーストリアの初等教育段階における科学教育は、ともにドイツ語圏であるドイツ・バイエルン邦の初等教育段階における科学教育と同様に、独立した教科では行われていない。そして、含まれる教科、履修学年、授業時間数、内容(中)項目数、該当領域数など大枠では似ている。しかし、目標、(項目数を含め)内容構成、内容の取り扱いなどの子細では、違いを見出すことができる。現に、それぞれの学習指導要領を基準にして認定(検定)されている教科書には、両方で使用できるものはない。 |
Keywords | オーストリア 初等教育段階 科学教育 事象教授 バイエルン邦 郷土及び事象教授 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2006-07-14 |
Volume | volume132 |
Start Page | 1 |
End Page | 11 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 40007473251 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10561 |
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FullText URL | 077_0001_0010.pdf |
Author | Ido, Kazuhide| |
Abstract | 幼児教育における音楽の重要性は幼児の発見や早期教育・早教育の主張とあいまって、最近特に問題となっている。しかし、幼稚園教員養成課程におけるカリキュラムや内容はその重要性に対し必ずしも相応しているとは言えない。ところで、幼児に対する音楽教育は幼児の聴覚や心身の発達からみて非常に重要である。しかもその内容は、小・中学校のように分化された学習形態ではなく、幼児の生活や遊びを通していろんな経験や活動を総合的に行うことによって達成される。そのため、一部の小学校や中学校のように専科の教員を配置できないだけでなく、一方では全ての教員に高い音楽的実力や幼児の心身の発達を踏まえた指導技術と優れた人間性が要求されるのである。しかし現実的には、幼児の心身の発達や音楽的能力および音楽の諸活動に対する理解の仕方と実践は決して十分とは言えない。その原因として、大学の入試における音楽試験の欠落および次元の低さ、小学校から高校までに音楽の基礎能力が十分に養成されていないこと、そして最も重要なことは、幼児はチーチーパッパッぐらいだからその指導者は音楽的にレベルが低くてもよいのだという一般的風潮などが考えられる。このような現実的な問題がある反面、鈴木慎一による思想と実践や最近の乳幼児の能力の発見、更に市井の音楽教室・おけいこごと等は幼児教育における音楽教育の隆盛と能力の開発に多大の貢献をしている。その結果、これらの影響は一般の保育所や幼稚園にもおよび、良くも悪くも幼児教育の現場を混乱に落しいれている。以上のような現実の中で、幼児の音楽教育の何が今日的問題なのかについて、幼児教育の現場に対する意見を踏まえながら考察していきたい。 |
Keywords | 幼児 音楽教育 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1988 |
Volume | volume77 |
Issue | issue1 |
Start Page | 1 |
End Page | 10 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311303 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10560 |
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FullText URL | 076_0219_0233.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | 飛鳥井家は「新古今集」の撰者雅経を祖とする堂上羽林家である。本来は蹴鞠の家であったが、異代有力歌人を輩出、しだいに歌道家としての地位を確立してゆく。雅経は関東に下って、源頼朝・頼家の信任を得るとともに、後鳥羽院から、晴れて「新古今集」の撰者の一人に抜擢され、歌道家の基礎を築いた。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1987 |
Volume | volume76 |
Issue | issue1 |
Start Page | 19 |
End Page | 33 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311244 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10553 |
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FullText URL | 076_0115_0118.pdf |
Author | Hirai, Yasuhisa| |
Abstract | The teaching of fraction and decimals is compared between Japanese and English textbooks for elementary arithmetic. Definition of a fraction and the use of the decimals are focused for comparison. |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1987 |
Volume | volume76 |
Issue | issue1 |
Start Page | 115 |
End Page | 118 |
ISSN | 0471-4008 |
language | English |
File Version | publisher |
NAID | 120002311299 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10525 |
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FullText URL | 080_0311_0319.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | この和漢聯句作品は、岡山県教育委員会(文化課)の企画で、昭和六十一年七月から八月にかけて行なった、曹源寺歴史資料調査の際、岡山大学文学部の工藤進思郎氏らと共に調査員に加わり発見したものである。この資料に関しては、すでに私自身、『曹源寺所蔵歴史資料目録』に、その概要を簡単に紹介している。しかし、書写の古さや内容からみても、貴重な聯句資料と判断されるので、ここで改めて資料翻刻を行ない、広く連歌・聯句研究者に提供したい。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1989 |
Volume | volume80 |
Issue | issue1 |
Start Page | 11 |
End Page | 19 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311317 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10521 |
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FullText URL | 080_0171_0191.pdf |
Author | Yamanaka, Yoshikazu| |
Abstract | 近世の国学はこれまで、倫理思想史、政治思想史、文学史、歌学史などの諸側面から研究の蓄積がなされてきた。しかし、近世の国学は、これら諸領域からの研究によっても明らかにしえない側面が少なからずある。では教育史の固有の問題としての国学研究とは一体何か。その一つとして、従来の国学研究がともすれば附随的にしか取り上げなかった、国学の受容・普及という問題があると思われる。そこで本稿においては、一定の社会階層によって受容された国学が更に広範な広がりをみせて普及していく過程に着目し、国学の学習者層の量的な拡大及び質的な多様性などの視点から実証的考察をすすめることによって所期の目的にせまりうるであろうと考える。そのための基礎作業として、国学そのものの教育的思想意義についての研究は不可欠の前提である。これに関しては、すでに「国学における教化論の性格」と題した三編の論稿をまとめているので参照されたい。本論はこれらを基礎にすえてそれとの関連において展開されるものである。具体的には、国学学習者の集団形成がなされたものとして国学の「社中」をとりあげ、社中における学習活動をめぐる諸問題、国学受容の社会的意義等について検討を加えていく。 |
Keywords | 近世国学 教育的思想 社中 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1989 |
Volume | volume80 |
Issue | issue1 |
Start Page | 171 |
End Page | 191 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311240 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10512 |
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FullText URL | 074_0329_0341.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | 頓阿の家集「草庵和歌集」の伝本として、書陵部・高松宮家・陽明文庫などには、「鼇頭草庵和歌集」と称する種類の写本が所蔵されている。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1987 |
Volume | volume74 |
Issue | issue1 |
Start Page | 29 |
End Page | 41 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311260 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10495 |
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FullText URL | 079_0201_0212.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | 「大方は、家居にこそ、ことざまはおしはからるれ」とは、「徒然草の著名は章段「家居のつきぐしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど興あるものなれ」(第十段)における兼好の見解である。居宅や庭園の設いによって、そこに住む人間の、経済状況だけでなく、精神的な営みをも憶測できるということ、これは確かに、一面の真理をついている。ここでは、南北朝期に和歌四天王として活躍した頓阿が造営した蔡花園(さいけえん)に焦点を絞って、頓阿およびその子孫たちの精神生活の一端に照明をあててみたい。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1988 |
Volume | volume79 |
Issue | issue1 |
Start Page | 1 |
End Page | 12 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311300 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10483 |
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FullText URL | 078_0207_0224.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | 「兼好自撰家集」の和歌作品としての評判は、はなただ芳しくない。南北朝期の自筆稿本は現在するものの、他に室町時代の古写本を瞥見した体験もないし、兼好の和歌が室町期の歌論書に正面から問題にされることもない。また、影響や享受の方面から眺めても、同じ和歌四天王の一人である頓阿の「草庵集」の甚大さと比較してみても、あまりに微弱である。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1988 |
Volume | volume78 |
Issue | issue1 |
Start Page | 7 |
End Page | 24 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311199 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10459 |
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FullText URL | 077_0311_0323.pdf |
Author | Inada, Toshinori| |
Abstract | 組題百首・部類百首の始発であるとともに、百首歌を公的な場のものとした、「堀河院御時百首和歌」(以下、「堀河百首」と略称)は、成立以後、題詠歌の模範として中世歌人に甚大な影響をおよぼしてきた。 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 1988 |
Volume | volume77 |
Issue | issue1 |
Start Page | 11 |
End Page | 23 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120002311250 |