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ID 12394
JaLCDOI
Sort Key
14
Title Alternative
An Input−Output Analysis on Foreign Direct Investment and Structural Changes
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Author
Abstract
海外直接投資は,投資国と被投資国の双方に大きな影響を及ぼすものである。投資国にとっての影響は,まず「産業の空洞化」の現象,すなわち国内企業が海外直接投資を行ったことによりその企業の国内活動が低下するということである。しかし,海外直接投資は必ずしもつねに国内産業の空洞化を伴うものとは限らない。例えば,投資国の衰退傾向にある産業の海外移転を伴う海外直接投資や,国内部品・生産財の調達率が高い企業による海外直接投資などは,むしろ投資国の経済に大きな波及効果をもたらすものと考えられる。他方では,被投資国において,経済発展に必要な資金の獲得,直接投資に伴う技術移転,雇用の創出などにより工業化の進展と所得水準の向上がもたらされる。そこで,本稿の目的は,海外直接投資と産業構造との関連に焦点を当てて,中国に進出している日系企業の経済活動が中国と日本との双方に及ぼす影響を数量的に分析することにある。分析方法は,国際産業連関分析の手法で,分析用データソースは,日系企業の経済活動を分析するための中日国際産業連関表(以下,日系企業分析用中日表と略)である。以下では,第2節で本稿のモデルと分析用データソースを説明し,次いで第3節で近年における日本の対中直接投資の状況と,中日両国の産業構造の特徴などを概観する。さらに第4節では,中国進出日系企業の経済活動が中日両国に及ぼす影響を分析する。そして,最後に分析の結果をまとめる。
Publication Title
岡山大学経済学会雑誌
Published Date
2008-03
Volume
volume39
Issue
issue4
Publisher
岡山大学経済学会
Publisher Alternative
The economic association of okayama university
Start Page
215
End Page
228
ISSN
03863069
NCID
AN00032897
Content Type
Journal Article
OAI-PMH Set
岡山大学
language
Japanese
Copyright Holders
岡山大学経済学会
File Version
publisher
NAID
Eprints Journal Name
oer