JaLCDOI
Title Alternative
Indonesian Immigrants in Melbourne
FullText URL
Author
NOBE, Masao Department of Social Studies Education, Faculty of Education, Okayama University Kaken ID researchmap
Abstract
 本稿では,参与観察によってメルボルンに住むインドネシア人の生活を解明した。明らかになったのは,次の9点である。(1)インドネシア人はメルボルンの中で分散して住んでいる。(2)インドネシア人の教会は親睦集団としての性格が強い。社会階層による対立が教会のメンバーの中に見られる。(3)メルボルンに住むインドネシア人は宗教によって分断されている。(4)夫婦共働きの増加と自家用車の普及によって,近隣関係がだんだんと希薄になっている。(5)窃盗の増加に対抗するため,住民は「ネイバーフッド・ウォッチ」という防犯のための相互協力組織を結成した。しかし,その活動はあまり活発でない。(6)参与観察をしたインドネシア移民の女性は,近隣地域であまり社会関係を持っておらず,メルボルンのさまざまな場所で友人関係を組織していた。また,大部分の友人関係はインドネシア人と取り結んでいた。(7)インドネシア移民の子供は家庭と学校のしつけが異なるから,混乱をしてしまう。(8)インドネシア移民は日常生活で差別されていると感じている。(9)移民のオーストラリアでの職業的地位はたいてい本国でのそれよりも低い。
Keywords
メルボルン
インドネシア移民
参与観察
Publication Title
Bulletin of Faculty of Education,Okayama University
Published Date
1999-07-15
Volume
volume111
Publisher
岡山大学教育学部
Publisher Alternative
Faculty of Education, Okayama University
Start Page
75
End Page
85
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
Content Type
Departmental Bulletin Paper
OAI-PMH Set
岡山大学
language
Japanese
File Version
publisher
Eprints Journal Name
bgeou