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ID 363
Eprint ID
363
FullText URL
Title Alternative
The Yearly Changes of Physical Properties of the Sea Bottom Mud Soil in KASAOKA Bay Polder
Author
Nagahori, Kinzo
Takahashi, Tsuyoshi
Amaya, Takao
Abstract
笠岡湾干拓ヘドロの経年にともなう土壌物理性の変化について,干陸後3年目以降の3年間における試験結果をもとに検討を加えた. ここに得た結果を要約すると次のようである. i)乾燥密度と間ゲキ率の干陸後の経年変化はFig.1で明らかにしたように,乾燥密度については干陸前0.5~0.79/cm3であったものが,干陸後乾燥作用をうけることにより次第に増加し,3年後には0~10cmで1.0g/cm3,10~20cmで0.9g/cm3まで増加したが,20cm以深の層における変化は小さかった. しかし5年後においては3年後より0~10cmで1.29/cm3,10~20cmで1.05g/cm3にまで増え,20cm以深においても大きな値を示す場合が多くなった. また,間ゲキ率については3年後から5年後に,0~10cmで12~13%,10~20cmで10%近く減少していることから,作土化が進んでいることがうかがわれる. ii)ヘドロ層のコンシステンシーは,乾湿のくり返しをうけることにより,液性・ソ性・収縮各限界値とも次第に低下した. そしてFig.2のソ性図から,干陸後5年経過すると0~10cmで生土と風乾土は同じ値で,10~20cmでもその差は小さく十分に風乾作用をうけたことがわかった. この0~20cm層の作土化の傾向はPF~合水比関係からもうかがわれる. また20cm以深でも生土と風乾土の差が縮まりつつあることから,作土化の進行が明らかである. iii)PF~含水比関係において,原土と4年後後とを比較すると,表層20cmまでは十分乾燥し経年的には同一pF値を示していることから,作土化されたものと考えられる. またそれ以下の層でも低PF領域から次第に脱水が進みつつあるが,なおヘドロ特性の強いことがうかがわれる. iv)地酎力については,干陸後3年で表層0~20cmは約2,5kg/cm2のものが,4年後では約4~7kg/cm2となり大型機械の走行には十分耐えうることが明らかとなった. なお20cm以下の層でも干陸後4年では約50%の地耐力の増加を示していることがわかった。
Published Date
1974
Publication Title
岡山大学農学部学術報告
Publication Title Alternative
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
Volume
volume44
Issue
issue1
Publisher
岡山大学農学部
Publisher Alternative
Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
55
End Page
60
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
srfa