トマトのケイ酸欠乏症の発現には,環境条件が強い影響を及ぼす.そこで従来と異なる試験場所,異なる環境条件の下においても,異常症状が発現するか否か検討するとともに,培養液中のアンモニア態および硝酸態窒素の割合を変えた場合にも,異常症状が発現するか否か,異常症状が発現するとすればその特徴についても検討し,つぎのような結論を得た. 1)これまでケイ酸欠乏症が発現したグリーンハウス(玉野市八浜町)と異なった試験地(岡山市津島)のグリーンハウスで行った,トマトのケイ酸欠除栽培においても開花期にケイ酸欠乏症状が確認された. 2)岡山大学農業生物研究所(倉敷市中央)のグリーンハウスでも同じように,開花期にトマトのケイ酸欠乏症が認められ,培養液中のケイ酸の有無がトマトの異常症状の有無に反映した. 3)培養液中のアンモニア態窒素量の増加により,ケイ酸欠乏症状である枯れ上がり症状が極めて顕著に発現した,硝酸態窒素のみの培地では葉部の奇形のみであった。