人為的に,M. rotundifoliaの3倍体と4倍体とを作つた.これらは,豆大性を示し,晩化し,通常の倍数体の特性を示したが,その程度は,著るしくなかつた.本種精油の特有成分である rotundifoloneも,若干の増加を見た.花粉稔性や結実率の減少は,4倍体では僅少であつた.3倍体では著しかつたが,日本ハッカの3倍体の場合のように,零となることはなかつた. PMCのMIに,現われる多価染色体の数は,日本ハッカの場合と同様,少なかつた.3倍体rotundifoliaのPMCのMIに,原種のハプロイド組12の染色体が,同質接合出来ないことを観察して,本種は,単一ゲノムから成る基本種であると結論した。