教科書(清水:2020)の三角形の指導計画では、頂点から底辺上に高さがない鈍角三角形は、平行四辺形の中の「高さが外にあるときの面積の求め方」で、また、1組の平行線を用いて面積が等しいことを説明する活動は、単元の後半の「面積の求め方の工夫」で指導することになっている。筆者は、この2点を「三角形の面積」に統合した新たな指導計画を作成して授業実践を行い、この効果を分析することにした。授業実践の結果、「三角形の面積」に統合した新たな指導計画は、三角形の学習を主体的なものにするばかりでなく、平行四辺形の理解を容易にすることが分かった。