Annual Reports of Misasa Medical Center, Okayama University volume72
2002-02-01 発行
男性のステロイド依存性気管支喘息患者にエチドロネートを4年間の長期間にわたり投与した経験を得たので報告する。症例は,男性のステロイド依存性気管支喘息で,エチドロネート200mg/日・14日間投与を4ケ月おきに4年間にわたり反復投与し,活性型ビタミンD製剤
(VD)投与と併用した2例と,活性型VD製剤を単独授与した2例。椎体圧迫骨折数,境骨耗骨密度,海綿骨骨密度,皮質骨骨密度について,椎体X線像,PQCT(Stratec XCT960)を用いて4ケ月毎に測定し,48ケ月後の効果を検討した。エチドロネートを投与した症例1では,総骨密度と海綿骨はやや増加を認め皮質骨密度は減少していた。エチドロネートを授与した症例2では,総骨密度,海綿骨,皮質骨密度はいずれも減少を認めたが,VD単独投与した2例よりもやや減少が抑制されていたようであった。VD単独投与した2例ではいずれの項目も減少を認めた。これらの症例からは,エチドロネートは男性のステロイドによる骨傷害にも有効と考えられたが,現在投与継続途中であり,今後さらに検討を続ける必要がある。