Journal of Okayama Medical Association
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Studies on the lipid of rat dental pulp II. Lipid peroxidation of rat incisor pulp

Hashimoto, Gonosuke
89_859.pdf 255 KB
Published Date
1977-08-30
Abstract
1) ラット切歯歯髄のホモゲネートにおいてFe(++)誘導脂質過酸化反応活性が認められた.エックス線全身照射(1000R)したラットより分離した歯髄ホモゲネートのFe(++)誘導脂質過酸化反応は非照射のそれに比して促進がみられた. 2) ラット切歯歯髄脂質の構成脂質中で,過酸化反応を誘起し易い脂質はリン脂質で,中性脂質ではほとんど誘起されなかった. 3) リン脂質中,そのリン脂質構成の大部分をしめるボスファチジルコリン,ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルセリンにおいて過酸化反応が誘起し得た.中でもホスファチジルエタノールアミンの脂質重量当りの比活性が最も高い値を示した. 4) リン脂質の脂肪酸組成では,アラキドン酸をはじめ,不飽和含量が多く,トリグリセリドではアラキドン酸はみられなかった.
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489