「発達支援研究特論Ⅴ(養護教育実践研究)」は,大学で学んだ理論を学校現場で実証し,養護実践研究を行う
能力を身に付けることを目標にした授業科目である。大学院生3名の附属小・中学校における取組と課題の検討
を通じて,学びと保健室経営への参画について考察した。その結果,大学院生は異なる事例の検討を通じて,様々
な角度から課題を発見し,その対策を示すことができた。また,事例検討の過程で,自分自身が一定の役割を果
たすこと,より広い視野を持つ必要性,一人の養護教諭としての自覚をより強く持つ必要があること等に気付く
ことができた。大学教員の課題として,養護実践のふりかえりの頻度を増やし,よりきめ細かくフィードバック
すること等が挙げられた。このような取組は養護教諭としての資質能力の向上に有用であると考えられた。今後
は大学院生が自覚的,主体的に養護実践に取り組み,学びを検討し,共有する機会の充実が求められる。