本研究の目的は,終末期小児がんの子どもと家族の思いを知り,彼らがより良く生きるための課題を明らかにすることである。方法として小児がん患児の発病から終末期までを描いた映画「私の中のあなた」を用い,患児や家族の気持ちが表れる場面をとりあげ,その各場面について研究論文を基に詳しく読み解いた。子どもが終末期により良く生きるために必要とされていることは,子どもの希望を尊重し,意思決定を支援すること,家族の苦悩に寄り添い,子どもと家族の意思が異なり葛藤する時には合意形成を支援すること,兄弟姉妹の抱える困難を理解し支援することが考えられた。