Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

William Temple in His Reading and Carlow Days

Kishimoto, Hiroshi Okayama University Graduate School of Education Kaken ID publons researchmap
Published Date
2017-07-28
Abstract
 さまざまな障害を乗り越えて,1654 年12 月にドロシーと結婚したテンプルは,結婚後の数年間をイングランドのレディングとアイルランドのカーロウで過ごした。この時期の彼は,いまだ公職に就かず経済的に自立していなかった。しかし都会の喧噪から離れた静かな暮らしは,とりわけカーロウにおける牧歌的なカントリ生活は,精神的満足と心の平静には至高の価値があることを認識させる契機となり,彼の思想に深みと厚みを与えるものとなった。本稿は,外交官として公的生活に入る前のレディングとカーロウ時代のテンプルを伝記的に考察したものであり,テンプルの政治思想研究に関する筆者の全体計画の一部を成す。
Keywords
ウィリアム・テンプル
レディング
カーロウ
田園賛美
『農耕詩』
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
NAID
JaLCDOI