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ID 27
Eprint ID
27
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タイトル(別表記)
Root development of Chestnut trees in relation to edaphic conditions (III). : Observations made in Hirusen district (Ando-soil Zone), Okayama Prefecture.
著者
本多 昇 岡山大学
岡崎 光良 岡山大学
抄録
(1)蒜山地方は岡山県真庭郡八束,川上両村(総面積14,400町歩)を指すものであつて,ここは北に大山火山の支脈である蒜山山群(高度1000米)と南に旧中国背稜山脈である連山(高度800~1000米)と,それらに囲まれた蒜山盆地から成りクロボクで被はれている地帯である. (2)筆者等は本地方を地質学及び地形学上から考察して次の4つの小地形区に区分したA.南部山麓地形区;-黒雲母花崗岩及び石英斑岩等に由来する崩積性土層が形成され易い.B.苗代-下部蒜山原(450-530米)地形区;-大山の崩壊による円礫士層又は砂質土の盤層が比較的薄い火山灰土層の下にある爲に材木の生育に大きく影響する. C.上部蒜山原地形区;-この地形区は幼年期地貌を示す蒜山山腹(530~700米)で上記洪積土層の存在を認め難い. D.東茅部地形区;-旭川南岸の河岸段丘の一部をなし湿地が多い. (3)上の4地形区につき地質,母岩及び地形等に由来する土壌形態の特徴を研究し,その内3つの地形区にて梢代表的と思はれる地点で土壌形態と柴栗の根群の発達との関係について観察した. (4)調査地点蜂ケ巣山の崖錐地(A地形区)では多量の岩屑がクロボクと混じている崩積土層の為か或は地下流水の為か根群の発達は意外に浅いがその生育は可成り良好である.大森 (B点,D地形区)では排水性適度な沖積性土層が存在する爲栗の根群の発達は調査樹中最も深く又近くには極めて老令で且つ生育が旺盛な栗がある.然し同地形区内のC点では停帯水の為に栗の根の発達が浅い.西ノ平の丘上(D点,B地形区)では深さ100糎の透水速度(500cc.の水力が滲透するに要する時間)さへも1分20秒であつて過乾地であり而も浅根である為に栗が梢端から枯れ込む.之に反し正富の丘腹(F点,B地形区)では透水性過度芯火山灰土層の下にある極めて不透水性(100cc.の水が滲透するのに1時間を要する。)の砂質土の盤層があつてこの地帯は柴栗の自生少く且つ概ね生育不良であることが一般に認められている. (5)クロボク地帯に於ても筆者等の提案する直根型が栗の根群の垂直的発達についての簡明な一指標であると思はれる. (6)栗の根はクロボク土層(A層)の下にある火山灰性ローム(B層)中に発達することが少い傾向が見られ,又栗ノ木坂(E点,B地形区)にてはコナラに反し栗の根は石礫土層中を貫通することが出来ない事が観察された. (7)同一地形区内にても微細地形の差により土壌型に著しい差のあることを指摘した.故に本地方に於ける栗栽培の各種の方式は地床状態と栗がそれに反応する様相を確認することを基礎として決定さるべきである。
発行日
1953
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
3巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
8
終了ページ
21
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
関連URL
http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/20067
言語
Japanese
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa