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ID 47250
フルテキストURL
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タイトル(別表記)
進入及ビ外出部ニ於ケル脳神經根ノ組織學補遺
著者
尾藤 太 Anatomischen Institut der Universität Okayama
抄録
著者ハ進入及ビ外出部ニ於ケル犬ノ脳神經根ヲ「ホルマリン」法ニ依リ檢索シ,次ノ如キ所見ヲ得タリ. 1) 運動性脳神經ニ於イテ其ノ根繊維ハ,外出部ニ近ク互ヒニ合シタル後,神經幹ニ移行ス. 其ノ際多クノ運動性脳神經ニ於イテハ,一部分ノ根繊維ハ別ニ小束ヲ形成シツツ,脳外ニ出タル後,始メテ神經幹ニ合ス. 之レニ反シ知覺性脳神經幹ハ脳外ニ於イテハ全然小束ニ分ツコトナシ,然カモ多クノモノハ脳ニ進入スルヤ否ヤ忽チ,數條ノ根繊維束ニ分ル. 2) 軟脳膜ハ各ノ脳神經根ヲ鞘状ニ包ミ,共ノEpineuriumニ移行ス. 然シ乍ラ其ノ一部分ハ,脳表面ヨリ多少離ルルノ後,神經内ニ進入シ,結締織性横中隔即チHullesノ記述セルcribrosaヲ形成ス. 此ノ中隔ハ神經根ノ縦斷切片ニ於イテハ,常ニ凸側ヲ末梢ニ向ケタル弓状ヲ呈ス. 3) 結締織性横中隔ト脳表面トノ距離ハ,各ノ脳神經ニ於イテ差異アリ,而シテ脳神經ガ脳外ニ於イテ彎曲スル場合ニハ,此ノ距離ハ凹側ヨリ凸側ニ於イテ大ナリ. 4) 結締織性横中隔ハ大ナル脳神經ニ於イテハ,更ラニ各凸側ヲ末梢ニ向ケタル數多ノ小弓形部ニ分ルルヲ見ル. 5) 結締織性横中隔ヲ界トシテ,脳神經根ノ中樞及ビ末梢ノ兩部ハ,全ク異ナレル造構ヲ呈ス. 6) 横中隔ヨリ末梢ニ於ケル造構. イ) 凡べテノ有髄神經繊維ハ, Schwann氏鞘竝ビニSchmidt-Lantermann氏割ヲ有ス. ロ) 横中隔ヨリ數多ノ結締織性縦中隔ガ,末梢ノ神經内ニ進入シ,各ノ繊維束ヲ著明ニ區畫ス. 7) 横中隔ヨリ中樞ニ於ケル造構. イ) 凡ベテノ有髄神經繊維ハ, Schwann氏鞘竝ビニSchmidt-Lantermann氏割ヲ有セズ. ロ) 數多ノNeurogliazellenガ神經繊維間ニ散在性ニ存在ス. 之レニ反シ此ノ細胞ハ末梢部ニ於イテハ毫モ存在セズ. ハ) 此ノ事實ニ基キ著者ハ,結締織性横中隔ヨリ末梢ニアル有髄神經繊維ハ割ニヨリ,中樞ニアルモノハNeurogliazellenニヨリ營養サルモノト信ズ. 8) Schwann氏鞘ノ發生ニ就イテハ,未ダ諸家ノ説一致セズ. 著者ハ次ノ事實ニ基キ, Schwarm氏鞘ハ結締織性ノモノナリト信ズ. イ) 眼筋神經及ビ舌下神經ハ,其ノ原基ノ時ヨリGanlionleistenヲ有セザルニ,他ノ末鞘神經ト同樣ニSchwann氏鞘ヲ被レル神經繊維ヲ有ス. ロ) 脳神經根ハ結締織性横中隔ニヨリ, Schwann氏鞘ヲ有スル部及ビ有セザル部トニ,著明ニ限界サル.
発行日
1927-02-28
出版物タイトル
岡山医学会雑誌
39巻
445号
出版者
岡山医学会
開始ページ
153
終了ページ
158
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489
資料タイプ
学術雑誌論文
オフィシャル URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma1889/39/445/39_445_153/_article/-char/ja/
関連URL
http://www.okayama-u.ac.jp/user/oma/
言語
German
著作権者
Copyright© 岡山医学会
論文のバージョン
publisher
査読
有り
Eprints Journal Name
joma