Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

薄荷種子の発芽促進に関する研究 第1報

池田 長守 岡山大学
中村 勝 岡山大学
抄録
日本薄荷種子の発芽促進方法と発芽不良の原因を知るために若干の実験を行つた.その結果,高い発芽歩合を得るためには(1).採集した種子を湿潤低温の状態で約5ヶ月間貯蔵しておくこと (2).発芽を変温下(30℃,4~8時間,15℃,20~16時間)において行わしむること(3).硫酸或いは硝酸加里の0.005~0.01規定の稀薄溶液で湿した発芽床上で発芽せしむることが有効であることがわかつた.湿潤低温貯蔵によつて薄荷種子の発芽が促進せられるという事実から,本種子の発芽不良(少くともその一部)は胚の未後熟による休眠に原因するものと推定される.種皮の水分不透過が発芽不良に関与するか否かについては,的確なる証明を得るに至らなかつた。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029