Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

岡山県下の土壤の層位別の燐酸の形態及び分布について

米田 茂男 岡山大学
繁田 充保 岡山農試講習所
抄録
岡山県下に分布する急傾斜地土壌,果樹園土壌,腐植質火山灰土壌及び老朽化水田土壌を供試して土壌燐酸の形態別の分別定量法を検討する一方,その層位別の分布を究明し,次の結果を得た. 1) 可吸態P含量は鉱質土壌及び腐植質火山灰土壌の何れにおいても未耕土は10ppm.以下で,とくに、"くろぼく",では殆んどが痕跡量にすぎなかつた.然るに熟畑化の進行に伴い可吸態P含量は次第に増加し,とくに施用燐酸の影響が顕著に認められた. 2) 鉱質土壌においては熟畑土壌では全P,酸性弗化物可溶P,酸可溶P及び有機態Pの各含量は何れも未耕土に比べて増加するが,就中吸收態Pと有機態Pの各含量の増加が著るしい, 3) 腐植質火山灰土壌においては未耕土の全P含量も可なり多く,その約80%が有機燐として存在している.且つ"くろぼく",に於ては燐酸肥料の施用により有機燐の増加及び吸收態Pと同程度,又はそれ以上の酸可溶Pの増加を結果する一方可吸態Pの増加は鉱質土壌に比べて遙かに僅少に止る。
キーワード
土壌燐酸
岡山
分別定量法
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029