笠岡湾干拓畑土壌に対する土壌改良資材(石膏,ケイカル,パーク堆肥)の除塩効果を検討し,つぎの結果をえた. 1)石膏の施用は,無処理およびケイカル,パーク堆肥処理に比べ土壌pHを低く保持する傾向が認められた. 2)水溶性Naの溶脱は強度に進行しており,置換性Na量も資材無施用区,各処理区ともに低い値を示した. 3)土壌中の水溶性Ca量および置換性Ca量は石膏施用直後から顕著に増加した,そしてこれらCa量は経時的に減少の傾向を示すとともに,表層から下層への移行の傾向が認められた.一方,ケイカル施用の場合におけるCa量の動向は,石膏の場合より緩やかであった。