Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

野菜類の耐塩性に関する研究 Ⅱ.砂耕試験

松原 幸子 岡山大学
田坂 嘉浩 岡山県岡山農業改良普及所
抄録
野菜の耐塩性程度をみ,かつ耐塩性の高い野菜を選ぶ目的で以下の実験をおこなった.NaCl添加培養液を用いて,5科10品種の野菜を砂耕し,収穫時の生育状態や,体内Na,Cl,N,P,K,Ca,Mgの含量を分析した. 耐塩性の強いグループとしてホウレンソウ,シュンギク,体菜などの葉菜があり,8,000mg/l以上のNaCl処理で地上部重が半減した.中間的なグループとして二十日大根,ニンジンの根菜類があり,4,000mg/l-6,000mg/lで根部重が半減した.最も弱いグループとしてアスパラガス,ミツバ,レタスの柔菜類があり,2,000mg/l以下の処理で地上部重が半減した. 体内成分のうちNaとClは処理濃度が高まると共に増加したが,Kは拮抗的に減少する傾向がみられた.特にKは耐塩性の強い野菜に含量が高く,処理による減少も少なかった.N,P,Ca,Mgは処理による変動がほとんどみられなかった.耐塩性の強い野菜は,いずれもNaCl1,000-2,000mg/lで生体重が増加した。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029