Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

甲状腺性ヨードの放出に対する脂肪酸、ブドウ糖およびミネラルの効果

奥島 史朗 岡山大学
和田 宏 岡山大学
田辺 正忠 岡山大学
抄録
この研究はI-131およびウイスター系ラッテを用い,甲状腺の機能に対する脂肪酸,乳酸,ブドウ糖,ミネラルなどの効果を検討するために行った. 脂肪酸としては醋酸,プロピオン酸,酪酸,バレリン酸,ステアリン酸,オレイン酸,リノール酸,リノレイン酸を用い,ミネラルとしてはCa,Mg,P,Kを用いた. 研究の1つの時点における放射能の測定には1群5頭のラッテを用いた. 一時点において断頭によると殺後,甲状腺を喉頭軟骨および一部の気管と共に切り採り,その放射能をWell typeのscintillation counter (ALOKA)で測定した. 生理的食塩水にcarrier-free Na I-131を溶解し用量0.5~2μciを含む溶液0.1mlをラッテに皮下注射した. I-131注射後48時間にmethylthiourasil 50または100mgを水性浮遊液2mlで腹腔内に注射した. その2時間後に醋酸その他の被検物質を腹膣内に注入した. 甲状腺の放射能は注射量に対する%で示した. 醋酸は甲状腺性I-131の放出を増加した. また,Mgによる甲状腺性Iの放出増加,ブドウ糖およびリノレン酸による甲状腺性I放出阻止の傾向があった. 醋酸,グルコース,Mgなどにおいて観察された効果の動物生産すなわち発育,泌乳,牛肉生産における重要性につき論議した。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029