Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

フィリピン産パイナップルカスの飼料価値

内田 仙二 岡山大学
Lana, I. Ketut ウダヤナ大学
堀米 隆男 岡山大学
抄録
フィリピン産パイナップルカスの飼料価値およびその特徴を知るために,成分,消化率および第1胃内発酵におよぼす影響をビートパルプと対比して検討した. 実験結果の要約は次のようである. 1.パイナップルカスの成分分析(一般成分,糖分の溶性画分,無機質)およびヒツジによる消化率の査定実験の結果より,タンパク質は含量および消化率ともビートパルプに比べかなり低い値であったが,炭水化物の含量および消化率はピートパルプとほぼ同様の値を示した. 粗脂肪の含量および消化率はパイナップルカスの方が高い値であった. 2.パイナップルカスペレットおよびビートパルプペレットの乾物中換算DCPは,それぞれ1.91および5.73(%),同じくTDNは74.01および74.78(%)であり,TDNから換算したDEはそれぞれ3.26および3.30(Mcal/kg DM)であった. 3.ヒツジの第1胃内発酵に対するパイナップルカス給与の影響を調査した結果,第1胃内液VFA中に占めるプロピオン酸の割合がビートパルプ給与時に比べて高く,酢酸の占める割合が低くなることが知られた. 4.その特徴を十分考慮して使用すれば,パイナップルカスは反すう家畜のエネルギー源飼料としてかなり有効なものであると思考される。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029