Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

水耕によるトマトの密植低段栽培に関する研究 (第3報)冬期栽培における培養液温度が収量と養水分の吸収に及ぼす影響

景山 詳弘 岡山大学
抄録
水耕トマト密植低段どりの冬期栽培において,培養液の加温が収量と養水分吸収量に及ぼす影饗を検討した. 品種強力段飛びヨーズを1978年9月22日には種し,11月7日に水耕ベッドヘ定植した. 栽植密度は10a当り約7,000本とした. トマトは第2花房の上2葉を残して摘心した. 液温処理は20℃,25℃および無加温(平均15.5℃)の3区とした. 収量は液温25℃区が最も多かったが,空洞果が多発したため,20℃が適温であると思われた. NO3-N,P,CaおよびMgの吸収量は液温が高い区ほど多かった. Kおよび水の吸収量は液温による差がなかった. また,別に液温と養水分の吸収量をより明らかにするため,第1花房開花期の8日間に15℃,20℃,25℃および30℃の液温処理を行った. これは少日照時(12月)と多日照時(5月)の2回行った. NO3-Nの吸収量は液温30℃より25℃および20℃で多かった. Pの吸収量は液温が高くなるほど多くなった. Kの吸収還は液温による差がなかった. Caの吸収量は液温が高くなるほど多くなり,この傾向は少日照条件より多日照条件で強くなった. 吸水量は少日照条件では液温が高くなるほど多くなったが,多日照条件では差がなかった。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029