Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

サイレージの調整法に関する研究 (第14報)生イネワラサイレージの調製と飼料価値

須藤 浩 岡山大学
藤原 誠一 岡山大学
内田 仙二 岡山大学
抄録
イネのコンバイン収穫によって生ずる生イネワラの飼料的利用を目的として,これをサイレージに調製する法を考えた. 無添加対照のほか,モレア(糖ミツ尿素液体飼料,6%),糖ミツ(5または6%),モレア吸着ピート(6%),糖ミツ吸着バガス(6%)漆加の諸区を設け,実験サイレージおよび実用サイロに埋蔵し,でき上りサイレージの品質および飼料伍値を検討した. その結果はつぎのようであった. 1)生イネワラの無添加埋蔵によってもかなり良質のサイレージが得られた. しかし糖ミツ,モレアあるいはその吸着物の6%程度の添加によって,品質の改善がみられ,家畜のし好の増進することが認められた. 2)生イネワラサイレージの有機物の消化率は48%で,従来の乾燥イネワラの消化率に近い値であった. DCP1.7%,TDN41%になり,サイレージ化により飼料価値の低下は認められなかった. 3)モレア,糖ミツなどの添加によって,サイレージ粗繊維の消化率の増進する傾向が認められた. 4)生イネワラサイレージには,カロチンが残っており,乾物中1.39mg/100gふくんでいることが認められた. 以上によって,コンバイン刈りとりによって生ずる生イネワラのサイレージ化は,利用上有用な方法であることが認められる。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029