Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

サイレージの化学成分と品質に関する研究 (第8報)サイレージの品質と飼料価値との関係

須藤 浩 岡山大学
内田 仙二 岡山大学
平松 昇 岡山大学
抄録
同一条件で栽培した同一生育期の材料で,ちがった発酵的品質のサイレージを調製し,これを家畜に給与したとき,消化率にどのような差を生ずるかを知るため実験を行なった. 出穂中期のイタリアングラスを材料にして,1,2,3,4,5級の段階のサイレージを調製しようとした. でき上がりサイレージの品質を化学的に鑑定するとともに,2頭のヤギで消化率の査定を行なった. 結果の要約はつぎのようである. 1)企画したサイレージの品質のうち,1,4級に相当するものが得られなかった. 得られたサイレージは,70,52,50,16,0点に相当するものであった. 2)有機物の消化率は,70点サイレージ58%,52点サイレージ53%,50点サイレージ52%,16点サイレージ34%となり,品質評点の高いものほど,消化率の高いことが認められた. サイレージの品質得点と,有機物の消化率間には,有意な相関(r=+0.988, p<0.05)が認められた. 3)粗タンパク質・粗繊維の消化率についても同様の傾向があり,粗タンパク質の消化率と評点間には有意な相関(r=十0.967;P<0.05)が認められ,粗繊維の消化率と評点間にも有意な相関(r=+0.994;P<0.01)が認められた. 4)サイレージの発酵的品質評点の高いものほど,乾物中の飼料価値の高いことが認められた。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029