Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

地下水位の急速な変化に体操する測水パイプの感度の増加に関する研究

小橋 英夫 岡山大学
長堀 金造 岡山大学
抄録
土壌中の水分環境を最適な条件に保持する方法として,あるいは適正浸透量を与える方法として地下水位をコントロールする手法が有用とされている. 一方地下水位を測定する方法としてはパイプを地中に打込んでパイプ内水位を測定するのが一般的であるが,その際,地下水位の変化に対応するパイプ内水位のTime lagをできる限り小さくする必要からパイプの周囲にフィルターをまくのが普通である. しかし,その場合のパイプとフィルターの大きさによっていかなる感度を示すかは従来あまり明確にされていない. そこで本論文ではこの点を明確にするためにバイプとフィルターの組合わせによって最も感度よく水位が応答する関係を明らかにするための実証的研究を行なった結果について報告している. それらの結果について要約すれば次の通りである. 1)使用するフィルターの粒径がわかればFig.4より有効問隙量が直ちに明らかとなる. 2)フィルターの粒径が2mm似上の場合には,間隙率と有効問隙率との間にはあまり大きな差違はみられない. 3)地下水位測定用パイプの径とフィルターの有効問隙がわかればR=r√1/p-1より直ちに最も応答のよいフィルターの半径がわかる. 4)最適径比R/rの条件とそうでない場合の2つの条件を与え,実際の圃場においてそれらの比較実験を行なった結果,理論的に導いた最適径比の妥当性が実証された. 5)以上によって地下水位の変動に対して,最も応答の良い地下水位測定用パイプの設置方法が明らかとなった。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029