Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

キャンベル・アーリーの早期落葉に関する研究 (第4報)土壌管理の効果について(3)

本多 昇 岡山大学
岡崎 光良 岡山大学
小野 豊彦 岡山大学
梶原 秀巳 岡山大学
抄録
1.前報につづき1962年にCampbell Earlyの早期落葉につき調査したとこる7月第5半旬から8月第4半旬まで例年に比し極めて高温であったので過去4年間に比し早期落葉が極めて早くおこり7月後半から8月前半につづくピークが現われた.2.1.8×18mに植えられた一文字仕立ての樹につき樹幹から6mまでの範囲に敷藁をおこない,同様3.4mまでの範囲に灌水を行なったところ清耕区:敷藁・灌水区の8月末日の累加落葉率はおのおの46.0%(100):19.0%(39)であった.3.モニター用石膏ブロックを用いて灌水期および灌水量を決定したところ7月24日から8月30日まで7回の灌水(間断日数3~13日)にて10a当り総量僅かに22.2t(水深22.2mm)で早期落葉防止上相当の目的を達した.4.長い乾魃の後8月10日に清耕区で灌水を行なったところ3~7日後に土壌水分の激変による落葉現象が確認された.5.清耕区においてのみ8月19日に葉にクロロシスが発現したが,その時の葉中Mg含量は清耕区:敷藁・灌水区でおのおの0.14:0.23%であった.しかし清耕区で硫マグを葉面撒布したところ,無撒布区:Mg撒布区の早期落葉率は46.0%(100):37.5%(81.5)であるから潜在的Mg欠乏の段階にある本園においてMg欠乏の早期落葉の要因としてのウエイトはむしろ軽微である。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029