Bulletin of Research and Development Center for Educational Practice, Okayama University
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被虐待児童の心理社会的発達におけるリスクについて―幼児期の発達変化の特徴―

永冨 徹志 岡山大学大学院教育学研究科
東條 光彦 岡山大学大学院教育学研究科
抄録
本研究は、虐待が与える影響について心理社会的発達の観点から検討を行った。幼児を対象とした調査の結果から、虐待環境から分離し安定した養育環境を与えることによって急激に発達が促される傾向がみられた。さらに、典型的事例の経過観察より、運動能力や生活習慣はほぼ年齢相応にまで回復したが、言語能力や対人面での課題が残っており、いわゆる可塑性については領域によって差があることが示唆された。今後は虐待環境で育った児童の発達の可能性と問題点を明らかにし、被虐待児童のケアを考える上での視点として取り入れていくべきと思考された。
キーワード
児童虐待 (Child abuse)
発達 (Development)
可塑性 (Plasticity)
幼児期 (Infant)
ISSN
1346-3705
NCID
AA11529614