Proceedings of Okayama Association for Laboratory Animal Science
Published by Okayama Association for Laboratory Animal Science

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2型糖尿病モデル動物Meg1/Grb10遺伝子導入マウスの有用性の検討 - 血漿成分及び糖尿病関連遺伝子の発現と発症の解析 -

山本 美江 岡山大学大学院自然科学研究科
鈴木 治 医薬基盤研究所生物資源研究部
山田-内尾 こずえ 医薬基盤研究所生物資源研究部
石野-金児 智子 東海大学健康科学部
松田 潤一郎 医薬基盤研究所生物資源研究部
佐藤 勝紀 岡山大学大学院自然科学研究科
抄録
Meg1/Grb10遺伝子導入マウス(Meg1マウス)はインスリンのシグナル伝達阻害による高インスリン血症を呈することから2型糖尿病モデルと考えられている。Meg1マウスは肥満を伴なわずに高血糖を発症するが、脂肪・カロリーの過剰摂取によっても糖尿病の発症が著しく増加する。本研究はMeg1マウスの2型糖尿病モデルとしての有用性を検討するために、Meg1マウスと対照マウスを高脂肪・高カロリー飼料(HFD)及び対照飼料(NFD)で飼育した時の血漿アディポネクチン量とBMI値を比較するとともに糖尿病関連遺伝子の発現量について他の糖尿病モデルマウスと比較検討した。血漿アディポネクチン量はMeg1マウスのHFDが最も高く、対照マウスのNFDが最も低い値を示した。一方、BMI値は対照マウスのHFDが最も高い値を示し、血漿アディポネクチン量とBMI値は逆相関が認められ、ヒト2型糖尿病と類似することが認められた。また、Grb10、Glut4遺伝子の発現量はMeg1マウスと他の糖尿病モデルマウスでは異なる値を示し、Meg1マウスでのGrb10遺伝子の発現量は高く、Glut4遺伝子の発現量は低かった。以上のことから、Meg1マウスには他の糖尿病モデルと異なる発症機構の存在が示唆され、Meg1マウスは2型糖尿病モデルとしての有用性が考えられた。
備考
寄稿 (Contributions)