Okayama Economic Review
Published by the Economic Association of Okayama University

Online ISSN 2433-4146
Print ISSN 0386-3069

金融知識の習得とポートフォリオの最適化

西村 佳子 京都産業大学
西田 小百合 瀬戸内短期大学
村上 恵子 広島県立大学
抄録
本稿では,金融資産管理シミュレーション・ゲームを実施して得たデータを基に,家計の選択するポートフォリオの効率性について検証を行う。資産選択の効率性を論じる指標として,平均分散アプローチによって導出した効率的フロンティアからの距離を用いる。Probit分析から得られた結果と,Panel Probit 分析から得られた結果は概ね整合的である。Panel Probit 分析の結果から示唆されることは,ゲーム参加者のうち,新たに習得した知識をより理解している者,過去の投資資産数の多い者,今後,株式市場が好転すると予測している者のポートフォリオの効率性は上昇し,資産選択の直前の株価の上昇は,ポートフォリオの効率性を低下させることである。また,ゲーム参加者の過去のポートフォリオの運用成績は,ポートフォリオの効率性に影響を与えない。
備考
論説 (Article)
ISSN
0386-3069
NCID
AN00032897