Journal of Okayama Medical Association
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簡易滅菌法としてのマイクロ波照射応用の試み

安部 益文 岡山大学医学部細菌学教室
Thumnail 93_941.pdf 1.12 MB
抄録
マイクロ波は周波数300MHz~30GHzの電波であるが,このマイクロ波の電界に誘電物質をおくと,電波エネルギーは物質に吸収され熱エネルギ-に変る.この高周波誘電加熱に立脚して開発された電子レンジが日常の簡易滅菌に如何なる有効性を示すかを検討した.供試微生物はS. aureus, E. coli, Ps. aeruginosa, B. subtilisの芽胞, C. albicans, Echo virus及びHerpes simplexである.これらをガラス及びプラスティク哺乳瓶に定量的に附着させ電子レンジ(2450MHz 500W)で照射した.微生物の大低のものは5~6分,芽胞でも7分で完全死滅した.付着後乾燥状態にした場合はやや長時間を要したが,芽胞やウイルスでも12分では完全死滅した.以上のことから,マイクロ波による滅菌はその局部内部加熱作用が微生物の滅菌に有効に働き,包装状態のままで短時間で行える上に,プラスティク,ゴムなどの容器は損傷されず極めて有用性の高いことが判明した.
キーワード
マイクロ波
殺菌効果
ウィルス不活化効果
滅菌法
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489