Journal of Okayama Medical Association
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聽覚による方向識別に関する研究(其の一)(周波数・強さ)

田村 節治 岡山大学生理学教室
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抄録
吾人の聴覚で前正中線と感じるのは一定の拡りを指すのであるが,この範囲は略々解剖学的前正中線附近に正しく局在されている.この範囲は同一周波数の音源では拡りが一定であり,周波数の変化により範囲の大さを異にする.こゝに着眼して周波数による前正中線附近の方向感度を観察し,之が中周波域に於て最も良く,低周波稍々悪く,高周波域に於ては極めて悪い結果を見た.音源の強さに関しては,最小可聴閾より5~15d. b.上昇域に於て略定位可能であるが,多数の人員に対して完全を期する為には最小可聴閾より30d. b.以上の強さを要する事を見た.
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489