Journal of the Faculty of Letters Okayama University
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スキナー以後の心理学(25) : 「関係反応」概念をめぐる議論

長谷川 芳典 岡山大学文学部
抄録
本稿は、見本合わせ手続や刺激等価性クラスの研究で使用される「関係反応」概念に焦点を当て、定義の明確化と適切な使用について論じることを目的とする。なお、関係反応を基に構成・発展した関係フレーム理論(Hayes, Barnes-Holmes, & Roche, 2001)については、紙幅の制限により、ごく一部の議論について取り上げるだけにとどめる。本稿の論点は以下の通り。 《論点1》関係反応の定義を明確にする必要がある。 《論点2》関係反応の定義にあたっては独立した2つの刺激が前提となるが、環境事象の一部を1つの刺激として扱うか、複数の刺激に分けて扱うのか、という基準は一義的には定まらない。 《論点3》見本合わせ手続の分析においては、「選択型見本合わせ」と、「Yes/No型見本合わせ」)の課題構造が異なる点に留意する必要がある。 《論点4》)ある刺激に別の刺激を対応づける行動と、2つの刺激を比較してタクトする行動とは異なる点に留意する必要がある。 《論点5》関係フレーム理論は、刺激等価性の焼き直しではない。
ISSN
0285-4864
NCID
AN00228811