Journal of Humanities and Social Sciences
Published by Graduate School of Humanities and Social Sciences Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学大学院文化科学研究科紀要 (1号-21号)

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Passionの二義性

山本 希 岡山大学
抄録
本稿においては、ハイデガーの『ヘルダーリンの讃歌』を読み解きながら、受難と情熱という二義を備えるPassionの解明を端緒に、「乏しき時代」において詩人がPassionを受け入れ生きゆく理由を探りたい。それ故本稿は、次のように分かたれる。まず、詩人の本性であるPassionを、受難と情熱の相属性として明らかにする(2.受難と情熱)。続けて、試作の場となる、詩人を貫き響く根本情調の在り方について考察する(3.根本情調と聖なるもの)。そして以上をふまえ最後に、根本情調のうちで、本性であるPassionを隈なく揮うに至った詩人が、「備え」の態度をとることで、顕わになる「根源的時」の様を示す(4.備えと時熟)。
キーワード
ハイデガー
Passion
NCID
AN10487849