Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

重粒子線の生物学的効果比と潜在性致死損傷からの回復

川崎 祥二 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
澁谷 光一 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
浅海 淳一 岡山大学歯学部歯科放射線学講座
小松 めぐみ 岡山大学医学部医学科放射線医学講座
黒田 昌宏 岡山大学医学部医学科放射線医学講座
平木 祥夫 岡山大学医学部医学科放射線医学講座
古澤 佳也 放射線医学研究所宇宙粒子線研究グループ
抄録
150KV X線,中性子線及び炭素(LET13, 20, 50, 90, 140, 150, 153, 200keV/μm)を照射したマウスNIH3T3細胞の生存率曲線のLD(10)から(60)Coγ線に対する生物学的効果比(RBE)を求めた。RBEは150KV X線では1.26,中性子線では2.44,炭素線(LET13, 20, 50, 90, 140, 150, 153, 200keV/μm)ではそれぞれ1.41, 1.47, 2.22, 2.61, 1.61, 2.05, 1.57であった。LETとRBEの関係では100keV/μm付近にピークを認めた。150KVX線のLETは13keV/μm,中性子線のLETは70keVμmに相当した。(60)Co γ線の潜在性致死損傷からの回復(PLDR)は大きかった。炭素線(13keV/μm)照射でもPLDRが観察されるがLETが大きくなるとPLDRは減少したが,LET90keV/μmの炭素線でもPLDRが認められた。照射時の細胞状態の検討では増殖期の細胞の感受性は定常期細胞に比し僅かに高かった。
キーワード
PLDR
RBE
Heavy-lon Radiation
NIH3T3 Cells
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371